クイーン+ポール・ロジャース、2005年『Return Of The Champions』ストリーミング開始
クイーン+ポール・ロジャース、2005年『Return Of The Champions』ストリーミング開始
こんにちは
猫好き父さんです
フレディ・マーキュリーを
ジョン・ディーコン不在の
クイーンが
ポール・ロジャースと
コラボした
記念碑的なライブですね
クイーン+ポール・ロジャース、2005年『Return Of The Champions』ストリーミング開始。もうこの映像から20年も経っているとは……。併せて『Live in Rio』も。https://t.co/zYOWgEsMPc
— MUSIC LIFE CLUB (@musiclife_club) May 21, 2025
Return Of The Champions
「クイーン+ポール・ロジャースの2005年『Return Of The Champions』」について詳しくご説明します。
このライブアルバムは、クイーンの歴史において非常に重要な意味を持つ作品です。
どのような経緯でこのコラボレーションが実現したのか、ライブの内容や評価、そしてなぜこのアルバムが特別なのか、といった点について詳しく解説します。
クイーン+ポール・ロジャースの2005年ライブアルバム『Return Of The Champions』は、フレディ・マーキュリー亡き後、長いブランクを経てクイーンが本格的に活動を再開した時期の、非常に重要な作品です。
結成の経緯
クイーンは、1991年にフレディ・マーキュリーが亡くなって以来、正式なボーカリストを置かず、断続的に活動を行っていました。しかし、2004年9月に開催されたフェンダー・ストラトキャスター50周年記念コンサートで、ブライアン・メイとポール・ロジャースが共演したことがきっかけとなり、化学反応が起こります。
ポール・ロジャースは、**フリー(Free)やバッド・カンパニー(Bad Company)**といった伝説的なバンドのボーカリストとして知られ、ブルージーでパワフルな歌声を持つ名シンガーです。フレディとは異なるタイプですが、その歌唱力と存在感はブライアン・メイとロジャー・テイラーを魅了しました。
この共演を機に、彼らはクイーン+ポール・ロジャースとして活動することを決定。フレディの代役ではなく、「ポール・ロジャースという偉大なシンガーと、クイーンのブライアン・メイとロジャー・テイラーが一緒に音楽をやる」という形でのプロジェクトとしてスタートしました。
『Return Of The Champions』の概要
このアルバムは、2005年に行われたクイーン+ポール・ロジャースのヨーロッパツアーから、2005年5月9日にイングランド・シェフィールドのハラムFMアリーナ(Hallam FM Arena)で行われたライブの模様を収録したものです。
- リリース: 2005年9月19日(CD)、10月(DVD)
- ジャンル: ロック、ハードロック
- 収録時間: 約101分(2枚組CD)
特徴的なセットリスト
『Return Of The Champions』のセットリストは、クイーンのヒット曲の数々に加え、ポール・ロジャースがボーカルを務めたバンド、フリーやバッド・カンパニーの代表曲が多数収録されている点が大きな特徴です。
クイーンの代表曲:
- 「Tie Your Mother Down」
- 「I Want to Break Free」
- 「Fat Bottomed Girls」
- 「Another One Bites The Dust」
- 「Crazy Little Thing Called Love」
- 「Hammer to Fall」
- 「These Are the Days of Our Lives」(ロジャー・テイラーがリードボーカル)
- 「Radio Ga Ga」(ロジャー・テイラーとポール・ロジャース)
- 「A Kind of Magic」
- 「I Want It All」
- 「Bohemian Rhapsody」
- 「The Show Must Go On」
- 「We Will Rock You」
- 「We Are The Champions」
- 「God Save The Queen」 など、往年のヒット曲が多数披露されています。また、「'39」や「Love of My Life」ではブライアン・メイがリードボーカルを務めています。
ポール・ロジャース関連曲:
- フリーの「Wishing Well」
- バッド・カンパニーの「Feel Like Makin' Love」「Can't Get Enough」「All Right Now」
その他、ブライアン・メイのソロ曲「Reaching Out」や、ドラムソロ、ギターソロなども収録されており、それぞれのメンバーの個性とキャリアが融合した内容となっています。DVD版には、2005年7月のハイド・パーク公演で演奏されたジョン・レノンの「Imagine」のライブ映像も特典として収録されています。
評価と意義
『Return Of The Champions』は、賛否両論を巻き起こしながらも、クイーンの歴史に新たな1ページを刻んだ作品として評価されています。
- フレディ・マーキュリーの存在: やはりフレディ・マーキュリーのカリスマ性と歌唱力は唯一無二であり、彼を崇拝するファンにとっては、ポール・ロジャースがその穴を埋めることは不可能であるという意見も多く聞かれました。フレディの表現力やショーマンシップを求めるファンにとっては、物足りなさを感じる部分もあったかもしれません。
- ポール・ロジャースの貢献: 一方で、ポール・ロジャースはその卓越した歌唱力とブルージーな表現で、クイーンの楽曲に新たな息吹を吹き込んだという評価も多くあります。彼はフレディの真似をするのではなく、自身のスタイルでクイーンの楽曲を歌い上げ、バンドに新たな可能性を示しました。特に、彼の持ち歌であるフリーやバッド・カンパニーの楽曲がクイーンのサウンドと融合した点は、多くのファンに新鮮な驚きを与えました。
- クイーンの継続: フレディ亡き後も、ブライアンとロジャーがバンドの炎を消さずに活動を継続する姿勢を示した重要な時期の記録となりました。このコラボレーションがあったからこそ、後のアダム・ランバートとの活動にも繋がったと言えるでしょう。
- ライブの迫力: アルバムタイトルにもあるように、彼らが「チャンピオンたち(The Champions)」としてステージに「帰還(Return)」した記念碑的なライブであり、その演奏の迫力やバンドとしてのグルーヴ感は、多くのファンに感動を与えました。
『Return Of The Champions』は、クイーンが新たなボーカリストを迎え、伝説的なバンドとしてのキャリアを再定義しようとした時期の、貴重な記録として、今でも多くのファンに聴かれ続けています。
👑クイーン+ポール・ロジャースの「Hammer To Fall」:Queen The Greatest Live (エピソード46)